タイトル:アッパレ! あらすじ あかんたれ

あかんたれ

第1話〜第10話

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第○話 ひとこと あらすじ
   明治の中頃,商人の町大阪船場にある老舗袋物問屋成田屋は,丁稚上がりの婿養子秀吉の手腕で最近呉服問屋として大きく成長していた。だが妻のお久は秀吉が成田屋の格を落としたと不満を持っていた。
 次三郎は大番頭代理の孝助に,生玉に秀吉のてかけがいるのではと問い詰めるが,孝助はとぼける。お久はおじの次三郎に生玉のてかけについて調査を依頼する。
 次三郎は秀吉に,「てかけは重の家の仲居のお絹だろう」と問い詰めると,秀吉は「お久と結婚する前から好きだった」と告げ立ち去る。
 お絹の家に重の家の娘のおゆきが見舞いに来る。おゆきに父親のことを尋ねられ,お絹は父親が成田屋の秀吉であること,てかけにならないため秀吉からお金を一切もらっていないことを告白する。おゆきが帰るとお絹が突然産気づく。

   秀吉はお絹の家に行くが,次三郎がこっそり後をつける。お絹の産気は秀吉がつくと収まる。おすみがあわてて呼んだ産婆が帰る時,秀吉がお礼の金を渡そうとするが,お絹がやめさせる。おすみは「秀吉がお絹を嫁に取らず成田屋のご寮さんと夫婦になり情けない」と秀吉を非難する。お絹は「成田屋の金を受け取るわけにはいかない」とあくまで秀吉の援助を固辞。秀吉はお久がお絹の存在を知ったことを伝える。お絹はお久が子を産むことを知っており,秀吉に早く帰るよう言う。
 再び怒り出したおすみに,秀吉はお久とのいきさつを話す。4年前先代の成田屋が急病で倒れた時,糸茂が同席する中,秀吉は店を建て直すためお久の婿になるよう頼まれた。秀吉はただ先代を安心させたい一心で承知してしまった。秀吉は気位の高いお久が丁稚など断るだろうと思っていたが,お久も承諾してしまい焦るのだった。

   困った秀吉は別に夫婦の約束をした女がいることを糸茂に相談するが,糸茂は秀吉を激しく叱り,「空売りに買い手が出たら売るのが商人の掟だ。今更断って成田屋を潰す気か!」と突き放す。立ち聞きしていた孝助もその女と別れるよう言う。秀吉は半分逃げる気でお絹に会いに行くが,お絹は事情を聞き自ら身を引き秀吉と別れる。秀吉は迎えに来た孝助に連れ帰られ,先代や親戚の見守る中,仮祝言を挙げる。お久は本祝言までは秀吉を番頭として扱うよう言い部屋を出る。
 部屋を出て一人泣く秀吉に糸茂が声をかける。糸茂から「お前が番頭のまま店を立て直したらお久は奉公人を婿にとは言わないかもしれない。店を立て直したら仮祝言を水に流して暖簾分けさせよう」と言われ,秀吉は泣いて喜ぶ。
 しかし店はなかなかよくならなかったため,秀吉は袋物問屋をやめて呉服問屋になることをお久に提案する。お久は「船場では血を受け継いだ者が商売を変えることはできないが,婿ならできる。成田屋を助けるためすぐに祝言を挙げて」と言う。
   本祝言を挙げお絹と別れることとなった事情をお絹に話した秀吉は,「子供を成田屋に」と言うが,お絹は「秀吉の子であり成田屋とはかかわりのない子だ」と言う。秀吉はお絹にお守りを渡し家を出ると,秀吉を探しに来た孝助に出会う。孝助はお絹が子を生むと聞き驚く。そのころ次三郎は産婆から,お絹が10日後に男を産むことを聞き出す。
 お久は主人が帰っていないのに奉公人が夜の店番をしていないことを知り驚く。また,お梅のつまみ食いを見つけ叱る。お久は店に昔の伝統がなくなっていることに怒りを覚え,裏口から帰ってきた秀吉に「店の格を落としている。ろくな奉公人も来ない」と非難する。お久に「おなごしでもてかけにして丁稚になる子をうませろ」と言われ,秀吉はついカッとなる。この反応を見てお久は「てかけに子がいるのでは?」と不安を感じる。
 次の日お久は次三郎から,秀吉に腹の大きなてかけがいることを聞かされる。
   お久は次三郎から,秀吉に仲居あがりの女がいてお久より早く男の子を生むらしいと聞かされ驚く。お久はてかけと話をつけようと,手切れ金を持って次三郎と共にお絹の家に押しかける。お久はお絹に金を出し,成田屋と縁を切るよう迫るが,お絹は「子供は秀吉の子だが成田屋の子ではない。秀吉から金を一銭も受け取っていないので私はてかけではない。」と受取を拒否する。怒った次三郎が「成田屋の子にして身代を狙っているんや」となじると,おすみが「お絹は秀吉と夫婦の約束をしていたが,先代を安心させるためお久と仮祝言を挙げた。糸茂の旦さんが店が立ち直ったらお絹と一緒にさせてやると約束した。秀吉を奪ったのはおまえだ!」と反撃。初めて聞く事実にお久は大ショック。この時お絹が突然産気づくが,帰ろうとしたお久もその場で産気づく。
   秀吉が成田屋に帰ると,お秋が「次三郎から知らせがあり,お久とお絹がお絹の家で産気づいた」と知らせる。お秋は恥の上塗りだと秀吉を攻めるが,秀吉はお絹を心配し店を飛び出す。お秋は出産道具を店から運ばせようとするが,通りがかりの糸茂が「アホか。恥を世間に知らせるつもりか!」とすぐにやめさせる。
 次三郎とおすみが一人の産婆とお湯を取り合う中で,お絹とお久は陣痛に苦しむ。お絹の家についた秀吉は表でお湯をわかしていた次三郎と出くわし,激しく口論。そこへ産声がし,おすみがお絹の男児出産を伝える。秀吉がサラシを買いに走り去ると,すぐにお久も男児を出産。まもなくお秋と成田屋の産婆も到着。お久は先に生みたかったと悔しがる。お絹は取り上げた産婆に,自分の方が後で生まれたことにしてくれと頼む。
 

 秀吉はお絹にねぎらいの言葉をかけるが,お絹はお久を気遣う。秀吉はしぶしぶお久の部屋へ入るが,お久は面会を拒否。いやみを言う次三郎夫婦に秀吉はお絹をかばう発言をする。
 秀吉は糸茂に心配をかけたことを謝りに行く。糸茂は「ご寮さんがてかけと枕を並べて子供を生んだと世間に知れて,成田屋は信用を落とした。なぜ未然に防がなかったのか」と秀吉を叱る。秀吉はお絹との関係とお絹への思いを打ち明け,成田屋を出てお絹の所へ行く決心を告げる。だが糸茂は今辞めることを許さず,子供や奉公人のためにも失った成田屋の信用を建て直してから出て行くよう勧める。秀吉は子供のために店の建て直しを決意する。店への帰り道,秀吉は世間がこのことで成田屋を噂するのを聞き戸惑う。

   お久が成田屋へ帰るが世間の好奇の目を避け裏口から入る。秀吉はお絹の子に秀太郎と名付ける。お久・次三郎は親戚一同を集め,秀吉と離縁することを提案する。これを立ち聞きしたお梅の勘違いで丁稚らは混乱。孝助は秀吉が追い出されると気付き,どうすればいいのか糸茂に相談に行く。
 親族会議で大番頭忠助は,秀吉がお絹と夫婦の約束をしていたにもかかわらず先代の頼みでお久と仮祝言を挙げたことや,店を建て直してから仮祝言を水に流すことを糸茂と約束していたことを親戚一同に話す。お久は子供に初代と同じ名の安造と名付け主人にし,次三郎と忠助に助けてもらうよう提案し,一同はしぶしぶ了承。会議の場に呼ばれた秀吉は,お久が離縁を望んでいると聞き驚く。
   孝助は奉公人を集め旦さんが残るべきか出るべきか話し合う。
 親族会議で離縁を聞かされた秀吉は,お久らも奉公人らも了承するなら出て行くと答える。今までの給金を請求するよう言われた秀吉は,お絹と一緒になれるならそれで十分だと請求を辞退する。秀吉が部屋を出ると,奉公人が皆荷物をまとめ押しかけてきて,「旦さんが辞めるなら自分たちも一緒に出て行く」と,秀吉を引き止めにかかる。それでも辞めようとする秀吉に,孝助の「自分だけ好きにするのか」との恨み節が。はっとした秀吉は先ほどの糸茂の「おまえも男やろ」との言葉を思い出し,店を立て直すまでは残ると告げる。喜ぶ一同。苦虫の次三郎。
 秀吉はお久に店を立て直すまでいることになったと伝える。秀吉はお久に,お絹に何もしないよう頼む。お久は秀吉に,早く立て直したいならお絹に会わないよう頼む。もう自分を偽らないと言い部屋を出る秀吉に,複雑な女心のお久は一人泣き崩れる。
10    秀吉は店で奉公人らに対面する。孝助から事情を聞いていた奉公人らは秀吉に同情しお久を悪く言うが,秀吉は自分のせいだと皆に詫びる。秀吉は自分が落とした店の信用を取り戻す決意を語り協力を求め,一同も喜んで同意する。
 おすみが有り金はたいて鯛や酒を買って来たので,お絹はびっくり。実はおすみが産婆にお礼に行った際,同じくお礼に来ていたお秋に会い,「今から親族会議で秀吉を追い出す」と聞いたのだ。つまり秀吉が来るのをあてにした散財である。そこへ秀吉がそろばんを子供への土産に持って来て,店を立て直したらお絹の元へ帰ることになったことを告げる。あまりに気の長い話におすみはがっくり。一方お絹は「何年でも待つ」と秀吉をはげます。ぐずる秀太郎はそろばんの音で泣き止み,商人の才能をにおわせる。

 

 

 

 

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