タイトル:アッパレ! あらすじ あかんたれ

あかんたれ

第41話〜第50話

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話数 ひとこと あらすじ
41    音松らは一芝居打ち,まだ心づけの金をもらってないことをお久に知らせる。そこへお糸が茶釜の中にあったと次三郎の金を持って来る。次三郎に不審を持ったお久は孝助に金を渡し皆に配るよう命じる。
 重い商品の反物を持ち上げられず落としてしまった秀松は,蔵へ閉じ込められ飯抜きになる。夜,次三郎の命令により孝助が蔵の鍵を開けると,秀松は成田屋を抜け出し,道行くおじさんに道を尋ねながら生玉へと走る。秀松が逃げたと聞いた次三郎は丁稚らに戸締りさせ,お久に秀松が逃げ出したと報告。お光は密かに秀松を連れ戻しに行く。
 秀松が生玉の家に着くが誰もいない。迎えに来たお光は家に貼られた貸家の貼り紙を見つけ,秀松に「もう母はここにいない」と告げる。近所のおばさんも行き先を知らず,泣き出す秀松。
42    お光は秀松に,「何でも一人でできるようにならないと母は帰らない」と諭し,店に帰るよう説得。腹が減ったという秀松に,お光は作蔵の屋台でうどんを食べさせる。作造は二人の会話を聞き二人が成田屋だと気付く。
 部屋で二人で酒を飲む次三郎と直助のところへ,孝助が家に帰る許しを請いにくるが,次三郎に散々いやみを言われ結局孝助は帰れなくなる。次三郎は自分に逆らうとどうなるか孝助に思い知らせるため意地悪したのだ。だが35年働いた孝助はいびられても店を辞めるつもりはない。
 戸締りしている孝助にお久が声をかける。孝助は「秀松が戻ってくるのを心配して残っている」と言うが,お久は「自分からいやになって帰ったならそれはありえない」と言い,孝助を気遣い早く帰るよう命じる。お久は仏壇の秀吉に向かい,なぜ生玉へ行ったのか問いかけ一人泣く。
43    作造は一時東京へ帰っていたが,再び大阪へ来ていたのだ。作造は成田屋や糸茂を知っていることをお光に話す。うどんを食べ終わりお光は秀松にきちんとお礼を言わせる。
 店では音松が孝助を見送った後,お光らの帰りを待つ。裏から成田屋へ帰ると,お光と音松は秀松を密かに蔵へ隠す。その後お光はそ知らぬ顔で表から帰ると,直助が戸を開けてお光を店に入れる。どうやら直助はお光に気があるらしい。音松は孝助が家へ帰ったことを豆七に話し,それが直助にもばれる。
 翌朝,お久は安造らに秀松が昨日出て行ったと告げる。喜ぶわんぱく安造。
 直助は次三郎に何やら耳打ちする。
 お久はお光のおかげで昔は奉公人が仏壇を拝んでいたことを思い出す。お久は昔のように奉公人に仏壇を拝ませようと考える。お久はお光・お梅と一緒に火鉢をとりに蔵へ入り,秀松を見つけてショックを受ける。
44    誰かが秀松を追い出して私を喜ばせようとしていると考えたお久は,秀松を奉公人らの前に出し皆の反応を見ることにする。
 直助は次三郎に孝助が昨夜帰ったことを報告。次三郎は孝助へ報復を誓う。
 朝ご飯の時,突然秀松が現れあわてる次三郎。そこへお久が来て,なぜ逃げたと言ったのかと次三郎らを厳しく追求し,しどろもどろの次三郎。二度とこのようなことをするなと釘を刺しお久が立ち去ると,次三郎・直助・豆七も部屋を出る。
 お久は孝助が今回のことで何か知っているのではと考える。
 次三郎らが相談していると孝助が出勤してくる。孝助は秀松を見てびっくり。次三郎は孝助がうそをついていたのだろうと追求し,孝助に全責任を取らせることにする。
 次三郎は孝助を連れてお久の所へ行く。次三郎は「孝助が蔵の鍵を掛け忘れ,その責任を感じて家に帰った」とお久に説明し,孝助にわびを言わせる。お久がそばで作業していたお光に意見を聞くと,お光はこの説明の矛盾を指摘。お光とお久は次三郎がつじつまをあわそうと話を作っていることを見破る。
45    お久は次三郎の話の矛盾を指摘。孝助の帰宅をお久が許したことを知り次三郎は逆切れする。次三郎は孝助のせいで仕事ができないとお久に訴える。次三郎に席をはずさせてから,お久は孝助に「あんただけが頼りだ。お店のことだけ考えてやってくれ」と頼む。感激し自分の仕事に戻る孝助。お光は「立派な態度だ」とお久を褒めると,お久は「蔵から逃げなかった秀松が恐ろしい」と告白する。
 店では次三郎と直助が孝助の処分を期待する。そこに戻った孝助は強気な態度で直助から帳場を奪い取る。
 井戸端で音松は秀松から「お絹が引っ越ししていて会えなかった」と聞く。更に音松はお光からお絹の行き先がわからないことを聞く。お光は行き先を調べようと考える。
 お久はお竹を使いに行かせ,お絹が行き先を知らせず引越ししたことを知る。お久は子を持つ親としてそこまでするお絹の考えが理解できない。
46    糸茂の屋敷でお光は糸茂にお絹の行方を尋ねるが,糸茂も引越し先を知らない。お光は秀松と同じ境遇で育ったがそばに母親がいた。お光にはむごいことをするお絹の気持ちがわからない。糸茂は母親に甘えたお光を世間知らずと言い,「今秀松が流した涙が宝になる。親はいつも子供をどこかで見守っている。」と言う。お光は思わず糸茂を「おとうさん」と呼びそうになるが,「旦さん」と呼びなおす。
 秀松は店の前で水をまくが捨吉に叱られる。この様子をおすみが影から見てこっそり秀松を応援する。
 台所で食事中にお久は幸助だけを大番頭にして直助を中番頭に格下げすると発表。孝助がクビになると思っていた次三郎らはびっくり。その席で安造はいたずらして大暴れ。安造を奥へ連れ出したお光が暴れる安造を叱ってどつくと,泣き声にお久が飛んでくる。そばにいたお糸はお久に「私がぶった」と言いお光をかばう。後でお光がお糸に礼をいうと,お糸は「これからも怪我させない程度に叩いてくれ」とお光に頼む。
 井戸端で孝助はゆうべのことで秀松を問い詰める。そこへお光が現れ,自分が連れ帰ったと告白する。お光は孝助が秀松を追い出したことをお久に黙っておくかわりに,秀松の味方になるよう孝助を脅迫する。
47    皆が店でそろばんで帳合しているところに秀松が現れる。秀松にもやらせるが,数を知らないためどつかれる。
 次三郎から「秀松は数を3つまでしか知らない」と聞いたお久は,安造にみかんを数えさせるが3つまでしかわからない。お久,お糸,富江は安造に数を教えるが,全く覚えが悪い。一方音松が秀松に数え方の特訓をすると,秀松はどんどん数を覚えていく。お光は秀松に反,枚,本,足といった単位も教える。
 庭先で秀松が下駄を1足2足と数えるのを見たお久は,安造に下駄を数えさせるが,まるでダメ。お久ガッカリ。
48    孝助が数を数えるようになった秀松を褒めると,音松は筋がいいからだと答える。それを聞いた次三郎は一晩でそろばんを教えるよう音松に命じる。翌日すぐには上達しないのを見て,次三郎は「教え方が悪い」と音松の手をそろばんで踏みつける。直助は思わず次三郎を突き飛ばし音松を助ける。
 次三郎は直助を部屋へ呼ぶと,直助は「恨みを買わないためにも奉公人に怪我をさせないようにすべきだ」と次三郎に忠告する。反抗的な直助に対して次三郎はお光と直助の縁談をほのめかし再び味方にしようとする。
 丁稚部屋で秀松は皆から「おまえのせいだ。出て行け!」と責められるが,音松が「旦さんの恩を忘れたのか」と必死に訴え秀松をかばい助ける。音松は秀松をそろばんの特訓に物干し場へ連れて行く。
 お光から次三郎の暴力を聞いたお久は,商人の大事な手を怪我させる非常識な行為に困惑。お光と対応を相談し,丁稚らに辛抱するよう頼みに行くことにする。丁稚らはお久から話を聞き「ご寮さんが知っていてくれた」と喜ぶ。
 お久は物干し場へ音松のために薬を持っていく。音松は雪が降る中,秀松に一生懸命そろばんの特訓をしている。その姿を見てお久は思わず涙ぐみ,薬をお光に渡しその場を立ち去る。だが部屋へ帰り安造の寝顔を見てお久は思った。「負ける。てかけの子に負ける!!」
49    年が開け春が来た。お絹は天王寺の間借り部屋にいた。おすみは秀太郎の入学のためのかばんを買って帰るが,お絹から「これ見よがしなことをするな」と言われ,店に返しに行く。だがお絹も渡せないカバンを買っていた。
 おすみは道で偶然音松に会い,秀松は頑張っていると聞く。おすみはかばんを音松に預けようとするが,「ご寮さんへのあてつけになるから」と断られる。この様子を見ていた豆七は音松が立ち去った後おすみに声をかける。豆七はおすみに「秀松がいじめられ餓死寸前だ。5日間蔵に閉じ込められた。井戸に逆さづりされた。ヒルに血を吸わせている。」と大嘘を吹き込む。逆上したおすみは単身成田屋へ乗り込み,いじめを非難し「秀松を返せ」と迫る。お光らが必死におすみを制止するが,全く聞く耳を持たない。だがお久から「秀松に何かあると成田屋は船場で商売できず3日ともたない。お絹が承知していないことを勝手にするな。噂を信じるならよく調べてから来い。」と逆襲され,あえなくトーンダウン。おすみは「噂ではなく,店の者から聞いた。店の者によう言うとけ。」と捨て台詞を残しかばんを持ったまま退散する。店の者から聞いたとのおすみの言葉に,絶句するお久。
50    豆七から音松がおすみと話をしていたとばらされ,音松はおすみに会ってかばんを渡されそうになったことをお久らに告白するが,誰がおすみに嘘を吹き込んだかは結局判明しない。
 お久は次三郎・孝助を部屋に呼び,再発防止のためこれからは秀松が逃げて帰るのを待つようなことを言わないようにと命じる。またお久は秀松を学校に入れることを告げる。お久はお光が糸茂を知っていたことを不審に思いお光を問い詰めるが,お光は否定する。
 入学の日,お久はお光に秀松用のかばんを渡す。お光が秀松にかばんを渡そうとすると,次三郎が「主人と同じかばんを使うな」とボロ風呂敷に交換させる。安造は皆の見送りを受け店を出るが,お糸は一度も見送りされたことがないといやみを言う。秀松は安造のカバンと自分の風呂敷を持たされる。その様子をおすみが隠れて見る。

 

 

 

 

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