タイトル:アッパレ! あらすじ あかんたれ

あかんたれ

第71話〜第80話

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話数 ひとこと あらすじ
71    安造は「始めて見た時から好きだ。婿養子になるから。」とお京を口説く。お京は断るが,忠助が成田屋に行った事がばれてしまう。出て行こうとする安造をお京が引き止め,何だか怪しい雰囲気に・・・
 お糸と清は人目を避けて二人きりで会う。清は「父親はけじめを重視する人だ」と言う。お糸はけじめを重視する父親がてかけの子がいる成田屋のお糸を認めるか不安に思う。清は過去のことは問題でなく,現在のことだと答える。そこへ病院から帰った富江が現れ,清に安造の悪行を漏らそうとするが,お糸が阻止。清が立ち去り,お糸は富江にしゃべりすぎだと注意する。富江は病院で聞いたことをお糸に話す。
 忠助が家に帰ると,お京は既に体を奪われていた。逆上した忠助が安造に飛びかかるが,安造は逃げ出し,お京が後を追う。
 次三郎は成田屋に忠助が来たことを知る。次三郎は安造を迎えに行こうとするお久を引き止め,自分が迎えに行くから裏口で待っててくれと頼む。
 お糸と富江は病院へ行く。富江は廊下で待ち,お糸が秀松へ会い,これまでの事情を聞く。憎しみを消すためだと言う秀松に,お糸は「安ボンのためにやっても無駄だ」と言う。秀松は「若旦さんでなく成田屋への憎しみを消すためだ」と答える。「親父が命を懸けた店を守る」という秀松に,お糸は「店を守る前に我が身を守るのが商人だ」と叱り,金をけちって廊下にいたことも成田屋の恥だと叱る。お糸は秀松に怪我が治るまで病室にいるよう命じて立ち去る。「両足に包帯まいた不細工な丁稚がいたら客が嫌がりはるやろ。勘違いせんときや。」とお糸の捨て台詞。
72    次三郎は忠助の家に行き,安造が娘に手を出したことを知る。忠助は娘が成田屋の馬鹿息子を呪って川で自殺することを望み,死体を成田屋へ持って行くと言う。驚き息を呑む次三郎。
 成田屋へお京が現れ,「わてはこの店の嫁だす。」と奥へ上がり込む。お糸が安ボンは留守だというが,お京は帰らず,自分が「嫁になり安造を守る」と言い出す。そこへお久が現れ,母が死んだということが嘘だとわかる。お京は安造の嘘を承知の上でわざとだまされていた。番頭の娘として苦労したお京は,成田屋の嫁だと言ってみたかったのだ。「同じ生まれるなら主人の娘に生まれなあかん。」 安造がつまらない男だと知ったお京は,言いたいことを言い富江の下駄を履き出て行く。
 次三郎はお京が来たことを知り,直助らに「安ボンが来たら中へ入れず,小料理屋の菊屋で待つよう伝えろ」と命じ出掛ける。
 お久・孝助はお糸・富江から秀松の事を聞く。お久はなぜ秀松が安造を助けたかわからないし,秀松に助けられたと思いたくなかった。孝助は秀松が店のために働いたことと無断で店を休んだ罰とを帳消しにすることを提案。富江は「さすがタヌキ番頭」と感心。お久はしぶしぶ帳消しを了承する。
 秀松の病室にお光が布団や寝巻きを差し入れる。3年ぶりの再会に驚く秀松。秀松はお光に,誰から聞いたか尋ねるが,お光は成田屋で聞いたとしか答えない。
73    名古屋へ行ったはずのお光が誰に聞いて来たか,秀松は不思議に思う。だがお光は誰から聞いたか教えない。教えるとその人に迷惑だと言う。お光は「店に心配してくれる人がいると思えばやりがいがある」と秀松を励ます。お光が帰り,秀松は誰がお光に知らせたのかと思案する。
 お糸・富江はお久に安造の跡取りをあきらめろと迫るが,お久は承知しない。富江はあきれ顔で部屋を出て行く。お糸はお久に大学の必要性を説く。
 安造は成田屋の裏の安宿にいた。安造は宿屋の番頭に,成田屋へ手紙を持っていくよう頼むが,番頭は安造が何者なのか不審に思う。番頭は手紙を持って成田屋へ行くが次三郎は留守。富江が「次三郎の娘だ」と偽り,手紙を受け取る。宿に帰った番頭からの報告で,手紙が姉の手に渡ったと知り,安造はあわてて逃げようとするが,番頭らに取り押さえられる。
 孝助はタヌキぶりを発揮し,富江が次三郎宛の手紙を持っているのを知り,お久に知らせる。お久は手紙を取り上げ,その内容に絶句する。
74    手紙には安造が裏の宿屋にいて次三郎へ金を持ってくるよう書いてあった。次三郎も安造とグルだと明らかになり,お糸は富江と共に宿屋へ行こうとする。お久は「何とかするから安造にもおじさんにも何もしないでくれ」と懇願。富江は怒って部屋を出るが,お糸になだめられる。お久は孝助に,感づいてはいたがおじさんに遠慮していたと告白する。孝助は次三郎に富江の東京での大学の下宿先を探しに行かせて,安造から引き離すことをお久に提案する。
 次三郎は旅館からことづけが来たことを知るが,捨吉の話は要領を得ず,詳しいことがわからない。
 旅館の安造の部屋へ孝助が来る。安造の質問にとぼける孝助。
 お久は次三郎に下宿探しを頼む。商いより富江が心配だと泣きつかれ,次三郎は引き受ける。
 漢水堂の清はこっそりお糸に会いに行こうとするが,母親に止められ,縁談を持って来た米長に合わされる。清は外国へ勉強に行くことを口実に縁談を断り,部屋を出て行く。その足で清はお糸に会いに行く。だが密会は漢水堂の丁稚に見られていた。縁談の話を聞き不安がるお糸に,清は信じてくれと言い安心させる。
75    清の母おみねは丁稚から清が女と会っていたことを聞く。帰宅した清におみねが誰かいい娘がいるのかと問い詰める。何とかなるなら手伝うと言われ,清は成田屋のお糸だと白状する。おみねは私に任せろと言い,部屋を出る清に「話が決まるまで暗闇でこそこそ会うたらあきまへんで」と釘を刺す。
 帳場で次三郎は直助・豆七へ,安造あての手紙を預けると共に,自分への餞別を要求する。お糸が店へ帰ると,ちょうど次三郎が東京へ行くところだった。安造のことでで頭がいっぱいのお久のすることに腹を立てるお糸と富江。
 秀松は病室で見舞い客が廊下で立ち話するのを耳にする。相場がガタ落ちするので品物を早く始末するとよいという話だ。秀松は病院を抜け出し,痛めた足を引きずり必死に成田屋へ知らせに向かう。
 安造を見張る孝助は,次三郎が店を出たとの知らせを受け,安造を成田屋へ連れ帰る。安造が障子を開けると,部屋の中でお久は手にした剃刀をじっと見つめていた! ただならぬ姿に恐怖する安造。
76    第一紡績が工場を止めて小さいところが倒産して相場がガタ落ちすると聞いた秀松は,病院を抜け出し成田屋へ向かう。
 お久の部屋へ入った安造は「ご先祖様に謝れ。誓いをたてないとお前を殺して自分も死ぬ」と脅される。安造は店へ出て働く,金は1厘も使わない,他人のおなごとは口を利かない等誓わされる。そこへお糸が現れ,秀子が死んだこと,秀松が恨みを消したことを話す。それを聞いた安造は,「てかけの子に助けられたなら死んだほうがええ」と剃刀を手にする。お糸は「死ねるもんなら死んどうみ!」とあおるが,お久は止めに入り手を怪我してしまう。
 直助は安造へ次三郎の手紙を渡す。おったんが東京へ行ったと知り,安造は店の金箱を探すが,金はない。
 安造が一人で店にいるところへ秀松が這うようにたどり着く。安造は泥棒扱いされたことを恨み,秀松を蹴飛ばす。
77    秀松は這うようにして成田屋へたどり着くが,安造は足を怪我をしている秀松を蹴飛ばし店に入れない。秀松は第一紡績が機械を半分に減らすこと,小さいところがつぶれ値段が半値以下になることを安造に教える。だが安造は秀松を「はよ帰れ!」と締め出す。
 おみねは修之助に清とお糸のことを話す。反対したいおみねらは,成田屋は調べれば悪い話が出るだろうから,正式な縁談にして破談に追い込もうとたくらむ。
 翌朝朝食後,安造は相場がガタ落ちするので在庫を処分するよう奉公人へ命令する。安造の変身ぶりに喜ぶお久。
 成田屋では安売りで接客に大忙し。その横でモスリンの仕入れを頼みに来た市原は,孝助に仕入れを断られる。市原が安造に仕入れるよう泣きつくと,安造は第一紡績が半分首を切るので在庫処分していることを得意げに話す。それを横で聞いていた買い物客は,怒って買うのをやめて帰ってしまう。安造のドジな行為に奉公人はガッカリ。
 秀松は看護婦からお光はミナミに店を出していると聞く。秀松はお光からキタのお初天神と聞いていたため,これを不審に思う。秀松は病室に来たお光に,成田屋が商品をさばいているか見に行くよう頼む。秀松はお光の店の場所を問いただすが,お光はキタだと言い張り病室を立ち去る。
78    それから10日もせず不況でパニックになったが,成田屋は秀松の情報を元に在庫の半分を売りさばいたため,かろうじて助かった。お久は安造がやるようになったと喜ぶ。お久は安造と嫁取りの想像をふくらませる。
 安造は富江の大学行きを反対するが,そこへ富江が現れ,大学を出たら婿養子を取ると告げる。長男を見捨てるつもりかとへそを曲げる安造。必死でなだめるお久。富江は庭へ出てカメラ目線(!)で視聴者に話しかける。「みなさん,これは明治時代の作り話やないんですよ。今でもこういうお母さん,いてはるんと違いますか? こういうお母さんがあかんたれを作るんです。気ぃつけて下さいね。これは番組製作者からのコマーシャルです」
 お花の稽古に行ったお糸に,おみねが尋ねてくる。おみねは昔気質の修之助が反対しないように,正式に仲人を立てて清と縁談にするよう提案する。清もまかせると言っていると聞き,お糸は提案を了承する。おみねは話がまとまるまで二人が密会しないよう釘を刺す。
 店へ秀松が帰ってくるが,安造は裏から入れと命じる。孝助は秀松が芝居茶屋の件で店を助けたことを奉公人へこっそり話す。裏口で安造は秀松にこないだ帰ったことも安造にしゃべったことも内緒にするよう命じる。
79    店へ秀松が帰ってくるが,安造は裏から入れと命じる。孝助は秀松が芝居茶屋の件で店を助けたことを奉公人へこっそり話す。裏口で安造は秀松にこないだ帰ったことも安造にしゃべったことも内緒にするよう命じるが,その様子をお糸が塀の影でこっそり聞いていた。
 秀松はお久に挨拶に行くが,お久は「秀松が出すぎたことをしたので成田屋が安造の非を認めたことになった」と秀松を叱る。秀松は謝り足を引きずり部屋を出る。この様子を廊下で聞いていたお糸は怒り心頭,お久を親馬鹿となじり,秀松が安造に相場のことを教え,それを安造が秀松に口止めさせていることをばらす。更に「秀松の前で安造の自慢話するとは恥の上塗りだ」と非難。「ええ加減自分の子のこと,底なしのあかんたれ思いはったらどうだす!」 にわかに信じ難いこの話に驚くお久。
 井戸水を汲む秀松は,音松のことを思い出す。音松は井戸で泣く秀松に,「店のためにあほぼんを助けることをすれば母親が会いに来る」と慰めていた。「音松どん,あかんかった」とつぶやく秀松。
 店に出た秀松を直助が無理するなといたわる。これに怒った安造が直助に,「無断で休んだものをなぜいたわる」と叱るが,直助は「秀松は店助けた」と答える。安造はこれを相場のことと勘違いして逆上し,「みんなにしゃべっとるやないか!品物早う売れ言うたんはお前に教えてもらったんと違う。わて一人の考えや!はよ取り消せ!」と秀松をどつきまくる。ちょうどその時店に出てきたお久は,安造の言葉を聞き真実を知る。あまりのショックにお久は気を失い卒倒してしまう。
80    お久を往診に来た医者は立眩みと診断。安造が話しかけるも,「一人にしといて」というお久に,安造は「わが子を信じないなら,てかけの子を跡取りにしろ」と怒り部屋を出る。
 お糸は富江から絹屋のおじさんが隠居して縁談の仲人に熱心だと聞く。
 おなごしは秀松のことを疫病神と噂する。孝助は秀松に「相場のことを安造に教えたのはお前か」と問いただす。答えを渋っていた秀松だが結局正直に答えると,安造の変身で今後に望みが出ていた奉公人らは意気消沈し,「望みを壊したのはお前や,隠すならとことん隠せ,疫病神と言われてもしょうがない,なぜ帰ってきた」と秀松をボロクソに非難する。そこへ安造が登場し,「またわての悪口か。店をつぶしてやる。寄合いには秀松が行け」と言い出て行く。
 お久は仏壇アングルで「どないしたら・・・」と悩む。お久は孝助から秀松が安造に教えたのは事実だと聞く。お久はお糸に相談しようとするが,お糸はいない。
 そのころ,お糸は絹屋へいた。世間が不景気なのにこんなことを頼んでは不謹慎かと思いつつも,お糸は自分の縁談の仲人になるよう絹屋へ頼み込む。これに驚き答えに困る絹屋。

 

 

 

 

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