タイトル:アッパレ! あらすじ あかんたれ

あかんたれ

第101話〜第110話

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話数 ひとこと あらすじ
101    車を引く安造は次三郎に文句を言い引くのを交代させる。お久は安造が働くのを喜び,安造のご飯を作る。お松から安造と次三郎が元値で130円分売ったと聞いたお糸は,本当に売ったのかと疑う。直助も疑うが,孝助はとにかく金が入ったのでよしとする考えだ。
 お久は次三郎と安造に酒をふるまう。安造は奉公人の首を切るよう言うが,お久は拒否。安造は「奉公人や秀松が自分をボコボコにすると言うのを次三郎が聞いた」とお久に言う。お久は次三郎が本当にそれを聞いたのか確かめることにする。
 秀松がお梅に女学生の着物を縫うよう頼んでいるところへお松が現れる。お松は秀松のためでなくとうさんのために引き受けると言う。
 お久は直助に夕べ奉公人で集まって話をしていたか聞くが,直助は安造のことは皆あきらめて口にも出さないと言う。お久は今日のことで安造を見直したかと言うが,直助はまだ信じられないと答える。
 次三郎は豆七に口裏あわせを頼む。渋る豆七を次三郎は20円で買収しようとして,タヌキの中の金を出そうとするが金がボロキレに変わっている!
102    次三郎は豆七を20円で買収しようとするが,金がなく泣き出す。20円もらえないのならと豆七は部屋を出ようとするが,次三郎は500円入っていたこと,ここから130円出したこと等を白状し,150円やるから誰にも内緒で探してくれと頼む。立場が逆転し強気になった豆七は,全面的に任せるかあきらめるかとせまり,捜査を引き受ける。
 夜中,捨吉は壊れたタヌキの処分に困る。秀松にタヌキを見つかりそうになった捨吉は,あわてて裏の井戸にタヌキを捨てる。翌朝,お梅が井戸水を汲むと桶にお金が! お梅は一生懸命井戸からお金をすくってお金を懐へ入れる。お梅は「なんでやろ」と言いながら部屋で1人でお金を広げ乾かす。
 豆七は丁稚部屋で他人の荷物をこっそり調べる。だがその姿を直助に見られてしまう。
103    豆七がこっそり丁稚の荷物を調べているところへ,直助が踏み込む。直助は泥棒として幸助に突き出そうとするが,そこへ次三郎が現れ,豆七をかばい直助を追い出す。不審に思った直助はこれを孝助に相談する。
 お梅は「造幣局の川から井戸にお金が流れてくることがあるか。もしその金を拾ったらどうすべきか」と秀松に相談。「そんなことはめったにないが,もし拾ったら警察へ届けないといけない。1年たったら自分のものになる」と教えられる。
 店に反物3反が傷物だと苦情の客が来る。番頭らがいないため安造が対応するが,反物のことを全く知らないため要領を得ない。怒った客に安造は何でも償いをすると言う。客は「3反分の金を返せ。ただし金が多くても返さない」と言う。値段を知らない安造は秀松が止めるのを聞かず30円返してしまう。
 豆七は捨吉が怪しいとにらみ尋問するが,そこを孝助,直助に見つかる。孝助らは豆七を尋問するが白状しない。そこへ丁稚が店が大変だと呼びに来る。店に駆けつけた孝助らは,安造が30円も返したと聞きびっくり。1反1円20銭なのだ。孝助はあわてて客に謝るが,「店の主人と約束した」と言われしぶしぶ支払いを認める。「儲かったな」と帰ろうとする客を秀松が「まっとくれやす!」と止める。
104    ちょうどお久がやってきた時,「主人なら自分のしたことは自分で決着つけろ」と言い帰ろうとする客を秀松が止める。秀松は反物が成田屋のものでないことを見抜き,無事30円を取り返す。安造を馬鹿にする客にお久が飛び出し抗議するが,逆に安造の無能さを散々さらけ出すことになる。客は「丁稚が馬鹿な旦那を助けた」と言い立ち去る。次三郎は「あの客は糸茂に頼まれ秀松を褒めに来たのだ」と言いがかりをつけ秀松をどつく。
 孝助と直助は蔵へ豆七・捨吉を呼び出す。尋問された豆七は次三郎に頼まれ金を探していることを告白し,次三郎に内緒で金を山分けしようと持ちかける。捨吉はタヌキの中に大金があると聞き放心状態に。捨てた場所を問い詰められフラフラと井戸へ案内するが,それを次三郎にも見られてしまう。
105    皆で井戸をのぞくところを次三郎に見つかるが,孝助らは「井戸に反物が落ちたかも」とごまかす。次三郎は豆七から「捨吉が怪しいが違った」と報告されるが,今夜捨吉を呼び再び洗濯干し場で尋問するよう命じる。
 豆七は「今晩捨吉を尋問する」と孝助に報告し,事前に捨吉と打ち合わせすることにする。孝助と直助は豆七に内緒で「金を見つけたら店のために使おう」と相談する。
 台所でご飯を食べながら,次三郎,奉公人はお互いの顔色をうかがう。お梅はおかゆが不味いと言い,次三郎から自分だけいいものを食べているのではないかと怪しまれる。
 秀松はお松から袖を付け替えられる女学生の着物を受け取る。売り方に悩む秀松に,お梅はこいさんに聞くようアドバイス。お梅はおなかが悪いからとご飯を断る。お梅は部屋で1人こっそり巻き寿司を食う。「お金があるちゅうことはええこっちゃなあ。でも贅沢は今夜限り!」と寿司をほおばる。
106    豆七が捨吉を尋問するのを次三郎が影で聞く。直助は3人を隠れて監視する。次三郎は捨吉の話の怪しいところで指にこよりを巻くが,たまらず飛び出して自分で尋問する。次三郎は怪しい節を1人でじっくり考えることにする。
 お久は富江に大学をあきらめろと頼むが,富江はあきらめない。そこへ安造が現れ「店を助けた」と自慢し,また富江に馬鹿にされる。安造は「問屋を回って相場を調べたが,うちは安すぎる」とお久に言う。お久から「そんな大事なことはすぐに店の者に言え」と言われ,安造はしぶしぶ部屋を出る。
 孝助らは店に集まり,次三郎が何か怪しんでないかと相談する。そこへ安造が現れ,「近所の問屋の相場を調べてくる」と言い残し出て行く。孝助はどうやってこっそり井戸から引き上げるか考える。そのころ,次三郎はこよりを見ても何が怪しかったか思い出せない。
 秀松は着物を持ってお梅と共に富江の部屋を訪ね,売れるかどうか聞く。秀松は女学校の門の前で売るというが,富江は売れないと言う。「でもそれはうちの意見。実際はわからん。まあ一回売ってみ」と言う富江に,秀松は礼を言い立ち去る。富江はお梅を呼び止め,「女学校に鉛筆を入れてる業者に頼めば何とかなるかもしれん」とアドバイスする。
 台所で秀松はお梅からその話を聞き喜ぶ。そこへお久が現れ,秀松に「わての前で笑たことないのに,おなごしとは笑うのやな」とチクリ。「たまにはわての前で愛想笑いぐらいし!」
107    お久は店に行き,孝助らに「安造の言うとおり世間並みで売れ」というが,秀松から矢絣の本当の相場を聞き,安造の言うことが嘘とわかる。秀松が矢絣で学生の着物を売ろうとしていると知ったお久は,秀松に好きにさせて一人前になったかどうかとっくりと見させてもらうと告げる。
 お糸が台所へ行くと,秀松が出来上がった着物を見せる。反物を売ることだけ考えていた秀松に,お糸は着物を作って売るよう勧める。
 お糸はお久に部屋へ呼ばれる。お糸は自分の親不孝を悔いる。ふらつくお糸をお久は優しくいたわる。
108    こよりが何だったか思い出そうとしていた次三郎は,こよりの一つが鼻の件だと思い出す。以前たぬきの鼻を欠けさせてご飯粒でくっつけていたのだ。だが鼻が治っているのに驚いた次三郎はお梅に豆七を呼べと命じる。
 秀松は孝助に明日着物を売りに出掛ける許しを得る。直七は疫病神の顔を見なくて済むと喜ぶ。秀松は「その疫病神がともし火をつけるんや」とファイトを燃やす。
 次三郎の部屋で豆七は鼻の話を聞く。豆七は御祓いをすすめるが,次三郎は信楽屋に聞きに行くと言い出す。
 お梅は鼻のことがばれたと捨吉に話す。二人がこそこそ話すのを不審に思ったお久が声をかけると,捨吉は井戸水を汲んでいるとごまかす。汲んだ水には10円札が入っていたが,捨吉は気付かない。しばらくしてそのお札を秀松が拾う。
 お久はお梅を部屋に呼び,タヌキの鼻を壊したことを聞き出す。お久はタヌキの代金12銭をお梅に渡し,私から謝っておくと告げ安心させる。
109    お久は次三郎の部屋へ行く。お久はタヌキがすり替えられていることを話すが,誰がやったかは言わない。お久は古いタヌキを返す代わりに怒らないよう約束させる。
 秀松は10円を落とした人が騒ぎ出すまで預かることにする。
 孝助らは次三郎らの動きを予測し,今晩捨吉を井戸に入れタヌキを引き上げることにする。次三郎はお久がタヌキの中の金に気付くのを恐れ,お久が見つける前に取り返そうと考える。次三郎はお久が寝るのを待ち,捨吉を探す。それを豆七が店へ足止めしている間に,孝助・直助は捨吉を井戸に入れタヌキを取ろうとするが,お梅に見つかりそうになりなかなか入れない。
 店で次三郎は豆七に捨吉を呼んでくるよう命じる。そこへ安造が酔っ払って帰ってくる。次三郎はドロドロになった安造を井戸へ連れて行こうとする。ちょうどそのころ,井戸では風邪を引いた捨吉に代わり,直助が井戸に入ろうとしていた。
110    直助が井戸に入ろうとした時,次三郎が酔いつぶれた安造を連れて井戸にやって来る。あわてた孝助が綱を放し,直助は井戸に落ちてしまう。豆七は何とか次三郎をごまかしつつ,孝助らはタヌキを引き上げることに成功する。しかしタヌキの中は空っぽだった。井戸から顔を出した直助を見たお梅は「がたろう(河童)が出た」と騒ぐが誰も信じない。
 お久はお松・お梅らに安造を部屋へ運ばせる。お久はお梅に,「古いタヌキを返せばおじさんは許す」というが,お梅は捨吉がタヌキを捨てたことを話す。
 次三郎は捨吉を問い詰め,川に捨てたと言う捨吉を川に入れタヌキを探させる。捨吉が割れたタヌキの頭を見つけると,次三郎はあわてて川に飛び込みタヌキを探す。
 直助と孝助は2階で金の行方を相談していると,お梅が捨吉を呼びに来るが捨吉はいない。直助は「捨吉に用を言いつけた」とごまかすが,お梅は不審に思う。
 お梅から2階の話を聞いたお久は不審に思う。お久は安造の首にキスマークを見つけ,「もう何もかもいやや」と泣く。

 

 

 

 

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