タイトル:アッパレ! あらすじ あかんたれ

続あかんたれ

第101話〜第110話

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話数 ひとこと あらすじ
101    翌朝,作造は秀松になぜ店を出たくないのか聞くが,秀松はその話は東京へ着いてからとはぐらかす。東京駅に着き音松に会った作造は,音松が楠だと知り驚く。
 朝,目覚めた安造は愛子に木下から飲みに誘われたと言い訳する。安造は子供の名前を考え,自分の名前が「安物を造る」とからかわれた思い出から,高作(たかさく)と名付ける。九助も愛子も,安造と正反対の名前なのでいいと言う。
 宿屋の一室で秀松は二人に,富江や糸子を守るためにも店に残るとの思いを語る。音松は女のモモヒキを作る女社長柳原恵子の話をする。そこの工場を使いたいが,女社長が大阪の商人ぎらいでうまくいっていないのだ。秀松はきらいなわけを調べるよう提案。作造は女社長の名に聞き覚えがあるような気がする。
102    次三郎は糸子に金が返ったかどうか確かめに行く。
 鴻池のご隠居は糸茂から返された1000円を重の家に帰しに行く。お絹は糸子が秀太郎の借金返済を知るのを恐れ,糸子には返済を黙っておくようご隠居に頼むが,ご隠居は筋が違うと拒否。おしげはお絹が7歳の秀太郎を泣く泣く成田屋にあづけたこと等の事情をご隠居に話す。事情を知ったご隠居はお絹のために,1000円を糸茂に返すよう頼む。
 次三郎は路上でつた路と話をし,糸子に1000円返ったか確認しようとする。つた路は糸子が旦那を取ったのではなく金を借りただけだったと知る。
103    つた路は糸子に老人から1000円返されたか確かめるよう言われたことを話す。糸子は老人が次三郎であり,秀松が糸茂に金を返したのではないかと気付く。糸子は置屋のおばさんと共に重の家を抜け出し糸茂に確認に行く。糸茂に会った糸子は,秀松の金が糸茂からご隠居に返されたことを知る。糸子はご隠居が自分を見受けする気がなかったことや,これがお絹の仕業だと気付き,怒りに震え部屋を出て行く。糸茂は糸子に知らなくていいことを知らせてしまったと後悔する。
104    東京についた夜,秀松と作造は音松から柳原商会の報告を受ける。その女主人は大阪出身の亭主に金を取られたことから,大阪人を恨んでいるようだ。作造は自分のおじいさんが柳原家で車を引いていたことを思い出し,これをネタに女社長に会えると喜ぶ。
 翌朝,重の家のおかみが糸茂に1000円返しに行くが,糸茂は遅かったと残念がる。糸茂は昨日糸子に全て気付かせたことを詫びる。
 路の家のおしげは糸子が勝手に直接確認しに行ったことを厳しく叱る。そこへ重の家の女将がやってくる。怒る糸子に対し,女将らは「目も見えず人の心もわからないおまえは木偶の坊だ」「こっちが金を出さないと引き取り手がない芸者だ」とボロカスに言う。
105    秀松,音松,作造は柳原商会へ行く。自信満々の作造は単身突入するが,作造の態度に怒った受付の浅沼に一旦追い返される。だが女社長は作造に会うという。社長室で作造は女社長から,自分のおじいさんが柳原家の娘と駆け落ちしていたことを知らされ,バツが悪い思いをする。
 その時,社長室へ秀松が無断で押し入り,社長に「東西をつなぎお互いに良くなろう」と提携を訴える。社長は大阪嫌いだったが,ステテコとストッキングの商売を必死に訴える姿に打たれ,とりあえず宿の住所を書かせる。秀松は別室で舶来のシャープペンシルを渡され連絡先を書く。実はこれがテストだった。秀松らが帰ると,シャープペンシルが1本ない。「やはり大阪人は信用できない」と社長はがっかりするが,すぐに秀松が「うっかり持って帰ってしまった」と飛び込んでくる。正直な秀松に感心した社長は,これを秀松に与え,「これで東と西をつなぐ線を引きましょう」と握手する。
106    それから9ヶ月,東京へ市場を伸ばし成田屋は順調。秀松はお久との約束の店を出ることを,金を残さないことで引き伸ばしていた。木下は次三郎から店の様子を聞き,秀松が店を出たくないのではと見破り,豚を太らせる作戦をやめて計画の実行を早めることにする。
 作造と豆七は神戸へ集金に行くが,認印を忘れる。手分けして判子屋へ行った作造は判子屋の判九を見つけるが九助が留守で安造が対応する。相手が安造とは知らず,作造はバカ旦那の話をし,安造に追い出される。カバンを忘れた作造が豆七と共に判九へ行き,豆七が安造に気付く。二人は安造をバカ呼ばわりして立ち去り,残った安造はショボン。それを影で聞いていた愛子も悲しげな顔。
107    豆七は安造のことを店に知らせようと作造に相談する。その様子を木下が見ている。
 愛子は安造と別れる決心をし,安造に「成田屋へ連れて帰ってもらえ」と言い判九を出て行く。その様子を見ていた木下は,安造を判九から連れ出す。愛子は木下の宿泊する旅館で木下を待つ。
 木下は安造に愛子がまだ安造を好きだと思い込ませる。木下は安造に斉藤というガラス博士を紹介する。木下は安造に満州へ行き5000坪のガラス工場の社長にならないかと持ちかける。大人物とおだてられた安造はその気になる。だが出資金15000円のために手形を書かなければならないと聞き迷う安造。でも結局口車に乗せられやる気になってしまう。
108    安造は社長とおだてられ芸者の三味線で踊る。酔った安造は手形にサインする。
 豆七,作造は孝助の部屋に秀松らを呼び,安造を見つけたことを話す。秀松はすぐお久に知らせようとするが,皆は安造が帰るとまた煮え湯をのまされると反対する。皆は奉公人やその家族を守るためにも財産の名義を変えるよう言う。
 お梅が捨吉に安造が見つかったと内緒話をしていると,それを富江が盗み聞きする。お久は袋物問屋を復活させようと富江の縁談を無理矢理決めるが,富江は見つかった安造にやらせろと言う。お久は安造が見つかったと聞きびっくり。
 孝助の家にお久が乗り込み,なぜ知らせないのかと秀松を責める。秀松は困るが,皆は教える代わりに財産の半分を要求し,お久も了承。お久は豆七のメモを持ち出て行く。秀松は孝助に安造を迎えに行くよう頼む。
 次三郎はお久のいない隙に部屋に隠してあった実印を奪う。
109    孝助は富江に安造を迎えに行くよう頼む。お久は富江を連れて迎えに行こうとするが,富江はお久を行かせないよう説得する。
 木下は宿に戻り愛子に会う。木下は勝手に逃げた愛子を殴る。愛子は成田屋を諦めるよう頼む。木下は安造が成田屋に帰ったと愛子にうそを言う。
 明くる朝,富江と孝助は判九に行くが,安造も愛子も昨日からいなかった。九助としまは安造のことをボロカスに言う。富江らはなぜ急にいなくなったのかあれこれと考えをめぐらすが,2階で安造らを待つことにする。
 安造は眠り薬入りの酒を飲まされ,料理屋で寝ていた。木下は斉藤に安造を部屋から1歩も出さないよう命じ,部屋を出る。
 お久が「安造が帰ってくる」と仏壇に報告すると,突然お灯明が消えて不吉な予感が・・・怯えるお久。
110    夕方になっても帰らないため,富江は孝助を店に帰し,一人泊まることにする。
 安造が外へ出ようとすると斉藤は引止め酒と女をあてがう。
 木下は公園で次三郎から実印と印鑑証明を受け取る。木下は素早く書類に印を押す。木下は次三郎に「今日おまえが会ったのは成田安造だ」と言いきかせ実印を返し金を渡す。いぶかる次三郎に木下は「明日になればわかる」と言い立ち去る。
 孝助が安造は留守だったと報告すると,お久は早く知らせなかったからだと秀松に食ってかかる。皆は秀松をかばうが,怒ったお久は皆に明日中に出て行けと言う。孝助がお久に説得を試みるが失敗。お久は次三郎が間一髪で元に戻していた実印を取り出し,孝助にくれてやり神戸へ行く。孝助は実印を秀松に差し出すが,秀松は「預かっておいてくれ」と,しょんぼり外へ出て母親へのお詫びをつぶやく。

 

 

 

 

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