タイトル:アッパレ! あらすじ あかんたれ

続あかんたれ

第131話〜第140話

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話数 ひとこと あらすじ
131    これ以上断るなら自分で直にお客と交渉すると言っているとも聞き,お絹はついに旦那を取らせるのを了承する。
 女将が帰ると,おすみは糸子への恨みつらみをお絹へ愚痴る。お絹は「海へ身を投げて助けはいらないと言う人がいたら,飛び込んで助けるだろう」と例え話をし,「秀太郎へ会いに行き飛び込むよう言ってくれ」と今日のことを全て話すよう頼む。秀太郎に会えると聞き,おすみは大喜びで準備する。
 秀松が配達に行こうとすると,おすみと出会う。久しぶりの再会に抱き合って喜ぶ二人。配達は音松が代わりに行き,二人はうどん屋へ行く。おすみはお絹からの飛び込んで助けろとの伝言を伝え,秀松は飛び込むと伝えてくれと頼む。おすみとの話で秀松は,お絹が糸子を守っていることを知る。だがどこに住んでるのか聞いても,お絹から口止めされているからと教えてくれない。おすみは会話の中でうっかり「重の家」と口走ってしまう。
132    秀松はおすみに,こいさんにやっと姉さんと呼ばせてもらったことを伝えるよう頼む。秀松はおすみへ小遣いを渡し,おすみは秀松へはったいこ・ちりめんじゃこ・こんぺいとうを渡し帰宅。
 店へ帰った秀松はおすみからの話を音松と孝助に相談する。秀松の話を聞いた音松は,今までお絹が重の家で糸子が旦那を取らないよう守っていたのだと推理する。音松は自分たちで糸子の旦那をとらそうと提案。旦那役として作造に白羽の矢をたてる。早速作造に話をすると,作造は孝助から100円もらい洋服を作りに行く。
 音松は秀松と孝助に,昨日次三郎に会いお久のことで脅されたことを話す。だがお久と次三郎のことは二人とも既に知っていた。秀松は次三郎の件は自分に任せるよう言う。秀松はどんな人間でも必ず心は通じると信じていた。
133    音松は富江に昨日分家に会ったことを打ち明け,こわがらせまいと黙って帰路を急いだのだと明かす。富江は音松がまだ何か隠していると直感するが,音松を信じてこれ以上聞かないことにする。
 お久はお梅から,富江が秀松を弟と認めたことを聞かされる。お久は富江のところへ行き怒りをぶつけるが,富江は自分の本心だと反論。お久は秀松に二度と姉と呼ぶなというが,富江は秀松に姉と呼んでかまへんと言う。秀松は富江のついだご飯で母の炊いたちりめんじゃこを食べれることにたまらない気持ちになる。
 そのころ次三郎はならず者の子分としてこき使われる。
 お久は愛子を呼び,成田屋の不幸は全部秀松のせいだと言い,愛子も秀松を憎むよう命じる。そしてそれができないなら高作を置いて出て行けと言う。愛子は理不尽な要求に戸惑う。
134    路の家のおしげは重の家のおかみに,糸路に旦那を取らせるようお絹の承諾を得たこと話す。重の家のおかみは,お絹の考えをおすみに尋ね,秀松に水の中に飛び込むよう伝言したことを知る。
 作造は音松と共に重の家の座敷に上がり糸路を待つ。作造は横浜の造船成金で西村と名乗り,仲居に祝儀10円を渡す。作造は糸路らにも札束を渡そうとし音松に止められるが,これは作造が成金だと思わせるための音松の作戦だった。音松は糸路に祝儀を渡し,成金のおもりを頼む。女将と祝儀を開けると100円もの大金が。糸路はこれには何かあると怪しむ。
135    糸子は女将と相談し,金を返すことにする。女将は態度の悪い成金を出入禁止にするよう仲居に言い,10円の祝儀も返すよう言う。
 糸路は100円の祝儀を村田(音松)へ返そうとするが,村田は成金を大切にすると自分の会社が儲かるからと説得。それでも拒む糸路に村田は「私は耳が早い。店を買い戻すのに金がいるのだろう」と言う。糸路は策略に気付き,金を村田へ返し米久の座敷へ行ってしまう。
 村田は女将の部屋へ上がりこみ,糸路に成金の面倒を見てもらうよう頼むが女将は辞退。そこへおすみが入室し,昨日秀松と一緒にいただろうと言われ,女将に成田屋の人間とばれてしまう。村田は糸子が気付いて怒ってもかまわないから成金を通わせてくれと頼み,女将は了承。
 女将は仲居へ成金に再び酒を出させ機嫌をとり,返した10円を再び受け取る。女将はいやがる糸子に成金の座敷へ出るよう命じる。糸路は女将に「その手にはのらない。お絹さんにも言うといて」と言う。
136    糸路は成金の座敷に行かず米久の座敷に戻る。米久は糸路に父親代わりとして相談に乗ると言う。糸路はてかけの子が店を助け,自分は芸者になり店を助けようとしてもことごとく邪魔されたことを話す。米久はわしにまかさんかと言うと,糸路はならば自分をお世話してくれと頼み,米久は同意する。
 成田屋では130円も祝儀に使った作造を孝助が怒りまくる。作造は座敷で音松に恥をかかされたとか芸者が来なかったとか怒りながら孝助・秀松に話す。秀松が一人になるとそこへ音松がやってきて計画通りだとほくそえむ。再度秀松が一人になると今度は愛子がうどんを持ってやってくる。愛子は秀松が安造の話す秀松像とは全く逆の人物だと告げ,子供には秀松のようになれと言うと告げる。秀松は「若旦さんの奥さんにこんなにも親切にしてもらった」と心の中で母に報告する。
137    秀松が朝食を食べに台所へ来ると音松が来る。音松は「次三郎に判を押すよう脅された」と3千円の手形を見せる。秀松は考えがあると言い,音松と共に次三郎が待つ空き地へ行く。
 空き地で秀松・音松は次三郎に会う。秀松は「既に富江の耳に入れ,ちゃんとわかってもらった。口止めする必要ないので判は押さない。」と回答。秀松は金の包みを見せ,「ならず者に利用されるだけだ。東京へ行き真面目に働くなら月50円の給金(5年で3千円)を払う。あなたは先々代の血を引いた立派な商人のはずだ」と足を洗うよう誘う。そこへ様子を見張っていた悪党3人が出てきて次三郎を威嚇。次三郎は秀松から金の包みを強奪するが,それを悪党が奪い去る。秀松から包みの中は紙切れだと聞かされた次三郎は,悪党の報復を恐れ秀松に泣きつき,秀松の出す様々な条件を全て丸呑みし東京で働くことに同意する。次三郎は秀松と音松の間に隠れすぐに駅へと向かう。
138    今度ばかりは懲りた次三郎は東京へ向かったが,このことはお久も誰も知らない。
 米久は重の家の女将に糸路を世話したいと申し出る。女将は米久の建て直しを助けた米忠が聞いたらどう思うかと釘をさすと,米久は米忠の許しを得ると言って帰る。
 路の屋のおしげは,成金がお絹の息子に頼まれて来たと糸子が既に見破っていることを知る。おしげは重の家へ行き,おかみに成金が金を使っても無駄になるだけと伝える。
 重の家の女将はお絹を呼び米久の件を話す。お絹が何とか断るよう頼むと,女将は米久の台所具合を調べてみるよう言う。懐具合が悪ければ断れるからだ。
 米久が家に帰る。米久は妻きよに先程の女将との話をする。(どうやら妻も承知の上らしい)
 お絹は女将に米久が米忠に助けられたこと,完全に立ち直るには半年〜1年かかるとの調査結果を報告。そこへ米忠の番頭が来る。番頭は米忠の伝言として,米久の好きにさせるよう言う。米忠は承知しないと思っていた女将とお絹はこれに驚く。
139    成金(作造)は重の家の座敷でドンチャン騒ぎ。作造が他の芸者を追い出して糸路と二人きりになると,糸路は「わては何でもわかってる。ドブヘ捨てるような金があったらステテコの1枚でも売りなはれ」と言い,祝儀を受け取らず部屋を出る。そこでお絹と出くわすと,お絹へも「無駄な金を使わない方があんさんの息子のためだ」と言い立ち去る。お絹は座敷へ入り作造にわびをし,「糸路は気付いている。あなたがどこのどなたか知らないが,騙すなら心の動かせる騙し方をしないと間に合わなくなる」と言う。
 店に帰った作造は正体がばれたこと・お絹がいたことを秀松・音松・孝助に報告。だが音松は「今やめたら死に金になる。心の持ち方が問題だ」と作戦続行を命じる。作造はまたやる気になり床屋へ行く。作造の行動に直助・豆七が不審を抱くと,秀松は直助・豆七・孝助にこのからくりを説明することにする。
 次の日,米久の座敷にいた糸路にまた成金からお呼びがかかる。米久は「成田屋とばれたなら来るはずない。もしや本物の成金では?」と言う。糸路が成金の座敷へ行くと,成金は迫真の演技で「人に頼まれて来たのではない」と糸路に訴える。
140    そのころ,初冬の大連の日本料理屋さくら楼では,木野山の借金のかたとして女将に拾われた安造がいた。安造はここで下働きするが,相変わらずの役立たずのため他の従業員からも馬鹿にされる。安造は内地からの船が来るたびに港へ行き,自分を迎える人を探していたが,そんな人はいない。港で安造は「おかあたん,金持って来てくれ」と叫ぶ。
 深夜,安造は客の残した酒を飲み女将に怒られる。女将は安造に心を入れ替えて働かないなら出ていけという。安造は女将から「木下は詐欺師で,いつも愛子という女を使って騙す」と聞いて泣き出す。
 お久は相変わらず秀松を恨み,赤ん坊の高作に袋物問屋の再興を託す。愛子は高作が安造ではなく秀松のようになって欲しいと願う。

 

 

 

 

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